ボツリヌス(ボトックス)治療
- Qボツリヌス(ボトックス)治療には、どのくらいの時間がかかりますか?
- A施術時間は約10分程度で終了します。
- Q注射をする際、痛みなどはありますか?
- A非常に細い針を使用するため、痛みはほとんどありません。 当院では希望により表面麻酔も使用しておりますが、表面麻酔をせずに注射された患者さまでも「痛くなかった」とおっしゃる方がほとんどです。
- Qボツリヌス中毒という言葉を聞いたことがあるのですが、ボツリヌス(ボトックス)治療で中毒になってしまうことはないのでしょうか?
- Aボツリヌス菌は、食中毒なども引き起こす強い毒素を持つ菌として知られておりますが、ボツリヌス(ボトックス)治療では毒素を持つボツリヌス菌そのものを注射するわけではありません。
ボツリヌス菌から取り出された天然のたんぱく質「ボツリヌス・トキシン」のみを使用しており、かつごく少量の菌を菌を注入するものですので、適切な治療をしている限りはボツリヌス(ボトックス)注射によって中毒が引き起こされることはありません。 - Qボツリヌス(ボトックス)注射ができないケースはありますか?
- A下記の状態・症状のある患者さまに対しては、ボツリヌス(ボトックス)による治療はできません。
妊婦・授乳中の方
神経筋接合部疾患の方
重篤な心疾患または肝・腎疾患を有する方
ボツリヌス剤に過敏症のある方
注射部位に炎症がある方 - Qボツリヌス(ボトックス)注射を打ってもらいましたが、すぐに効いてこないのですが…。
- Aボツリヌス(ボトックス)治療はヒアルロン酸と異なり、治療直後から変化があるわけではありません。
表情筋であれば4日から1週間くらいで効果が出てくることがほとんどですが、咬筋のエラに関しては2週間から1か月後くらいで見た目の変化を自覚するようになるかと思います。
ボツリヌス(ボトックス)治療とは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種を過度に緊張している筋肉に注射することで、一時的に緊張をほぐす治療法です。
美容外科などでも広く取り扱われており、主には筋肉の過度な緊張が原因で生じるシワを改善したり、小顔治療などにも用いられております。
歯科領域においては、ボツリヌスの持つ「筋肉の緊張をほぐす」という性質を利用して、歯ぎしり・食いしばりや、顎間節症などの治療に使用されます。
特に食いしばりは、ご自身ではなかなかコントロールできない無意識の習慣で、知らず知らずのうちに歯に大きなダメージを与えてしまいます。
ボツリヌスを利用して筋肉の緊張を抑制し、歯にかかる力をコントロールすることで、噛んだ時の歯への負担やダメージを和らげることができます。
(※ボツリヌス(ボトックス)注射とは、ボツリヌストキシン製剤の商品名です。一般的にボトックスという名称が普及しているため、患者さまに解りやすいようボトックスという名称を使わせていただいております。)
歯ぎしり、食いしばりの治療
歯ぎしり、食いしばりとは、起きている時や寝ている時に無意識に歯を強く噛みしめたり、横にグリグリと動かしたりしてしまう生理現象のことを言います。
歯ぎしりや食いしばりは、習慣化してしまうと歯に過度の負担とダメージを与え、歯が割れてしまったり、歯周病を悪化させる原因にもなってしまいます。
また、歯ぎしりや食いしばりといった症状を抱えている患者さまは、咬筋(主に食べ物を噛む時になどに使われる筋肉)が過度に緊張し、必要以上に発達している傾向があります。
咬筋の肥大は、ほおっておくと顎の痛みや血行不良、ストレス、頭痛、肩こり、エラ張り、むくみなど、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうため、このような場合においてもボツリヌス(ボトックス)注射により緊張をほぐし、症状を緩和してあげることが有効となります。
ボツリヌス(ボトックス)治療の注意点
ボツリヌス(ボトックス)治療は、ドクターの技術や経験によって結果に非常に大きな差が出てしまいまう治療法です。
注入する薬剤の注入量や濃度、注入部位の調整などは、ある程度決まったマニュアルがあるにしろ、最後の微妙な調整はどうしてもドクターの経験や感覚にゆだねるしかないのです。
当院では、経験法豊富なドクターが担当しております。
治療後に、こんなはずじゃなかった、と後悔をしないためにも、まずはしっかりとした実績と経験のあるドクターに相談をし、ご安心できるまで説明を受けてから治療を開始することをおススメいたします。